カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2017年2月 6日 (月)

二つの祖国読感

「二つの祖国」読み終えました。豊子さんの作品は深いですね~。戦争の悲惨さと悲劇を見事に描いております。松本幸四郎主演で「山河燃ゆ」という大河ドラマになったようですが、是非見てみたいですね~。「不毛地帯」同様しっかりとしたモデルもおり、ノンフィクションに近いお話しのようです。不毛地帯の主人公壱岐正も東京裁判の中にでてきました。

中でも太平洋戦争後の東京裁判の扱いが大きくもっと歴史に精通していれば、より面白く読めたと思いました。

日系アメリカ人の天羽賢治さん、太平洋戦争が勃発し、アメリカからも日本からも冷たい仕打ちをうけます。やがて日本語の語学兵になりマッカーサーの部下として太平洋戦線に赴きます。フィリピンで敗戦濃厚な日本兵の投降説得工作にあたります。そこで日本兵として戦いに加わっていた実の弟、天羽忠を誤射してしまいます。忠は一命は取り留めたものの兄弟には深い溝が…。

終戦後、東京裁判の通訳係として手腕を発揮します。日本人として生きるべきが、アメリカ人として生きるべきか、悩み悩んだ天羽賢治さんが下した決断は…。


私の祖母おさきおばあさんも太平洋戦争を経験した一人です。私の祖父竹五郎さんも先の戦争で亡くなっております。私が幼少の頃、おさきおばあさんが「しんちゃんにはお父さんとお母さんがいて幸せだね~」と言っておられました。さらには「五体満足で生まれてくるこそが幸せなんだ」とも言ってました。

豊子さんの本を読んで毎回思うのが「平和な時代に生まれてきて本当によかった」っということです。

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2016年12月11日 (日)

約束の海 読感

あっという間に山崎豊子著「約束の海」を読んだ。
ハワイ編、千年の海編と続く大作になる予定だったようですが、執筆中に豊子さんが亡くなり未完の大作となったようです。

海上自衛官、花巻朔太郎は潜水艦「くにしお」の乗組員です。伊豆大島沖の訓練から横須賀基地に帰る途中、観光漁船と衝突し観光船に乗船していた30名余り人を溺死させてしまいます。

自衛隊の存在意義を真剣に考え、一次は退官まで考えた朔太郎だったか結局自衛隊の幹部候補として自衛隊に残る事を決意する。といったお話。
ハワイ編、千年の海編では概要だけ巻末に簡単に記してあります。

ハワイ編では旧日本海軍で太平洋戦争時に捕虜となった過去を持つ朔太郎の父。父の過去に迫ります。

千年の海編では東シナ海を舞台に戦争と平和について書き下ろす予定だったそうです。
豊子先生の作品は取材に取材を重ね、綿密に小説の構想を考えて作るようです。


面白かったですね~。

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2014年2月17日 (月)

大地の子 第四巻読感

 病の床にあった陸一心の妹、あつ子。一心の看病もむなしくあつ子は亡くなってしまいます。あつ子が亡くなった当日、一人の日本人男性があつ子に会いに来ます。そうこの人こそ製鉄所建設に携わる日本人責任者の松本耕次でした。製鉄所建設で面識のある一心と松本さんですが、お互いがここにいることが理解できません。よくよく話をすると松本さんと陸一心、あつ子は親子であることが判明します。

↑↑↑↑↑一番感動するシーンです。

残留孤児になった経緯
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信州に暮らしていた松本一家は満州開拓団の一員として満州に渡ります。不毛の地を開拓し生活も安定した頃ちょうど終戦を迎え、日ソ不可侵協定を破ったソ連が国境を越え戦略してきました。最強を誇った関東軍も開拓団を残し引き揚げ、残された開拓団の人たちはつらいつらい逃避行の果てに家族ばらばらになってしまいます…。松本家のおじいさん、おばあさんはソ連軍に殺され、奇跡的に生き残った一心とあつ子は中国人にさらわれ中国で別々の人生を歩んでいきます。お父さんの松本耕次は徴兵され日本に召集されたところで終戦を迎えます。満州に行く手立てもなくやむなく日本で生活していきます。そして、この瞬間に松本さんとあつ子が再開し、陸一心が息子であることがわかります。
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その後、一心と松本さんは製鉄所建設を7年がかりで完成させます。

中国の育ての父と日本の生みの父、中国に残るべきか日本へ帰るべきか悩む一心。

一心が出した結論は!!って感じのお話です。

山崎豊子の最高傑作です。インターネットでドラマ版を見ていますが戦争の悲惨さを改めて感じ、涙なくしてはみれません。

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2014年2月10日 (月)

大地の子 第三巻読感

大地の子第三巻読み終えました。

イヤー悲しい~泣けてきます(泣)。

日本を代表する製鐵会社、東洋製鉄(当時の新日本製鉄がモデル)の技術供与を受け、最新鋭の製鉄所建設に加わった陸一心。日本と中国の文化の違いからいろいろなトラブルが続出する。陸一心と日本側の現場責任者・松本耕次はつぎつぎに起こるトラブルに対処していきます。陸一心とこの松本耕次運命の歯車がかみ合いだします。

陸一心の妻の協力もあり、実の妹あつ子を辺鄙な田舎についに見つけ出します。しかし、あつ子は馬車馬のようにこき使われ幼いころからの重労働がたたり死の床にありました。

って感じで第三巻は終了。

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2014年1月23日 (木)

大地の子 第二巻読感

 中国人夫婦に育てられた陸一心。冤罪の罪をきせられ労働改造所に入れられてしまいます。労働改造所ではダムの建設にあたったり、羊の世話をしたりそれは酷い囚人生活を送ります。そんな中でも日本語を教えてくれた囚人仲間や破傷風にかかった一心を救ってくれた看護婦(後に一心の妻になる)との貴重な出会いもあります。中国人のお父さんの必死の訴えで陸一心の冤罪がはれて数年ぶりに自由の身になります。

 中国政府は経済成長には必須の超大型最新鋭の製鉄所を建てることになります。陸一心はこの製鉄所建設プロジェクトの一員に加わります。

ってな感じ。

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2014年1月11日 (土)

大地の子

山崎豊子の超大作「大地の子」一巻読み終えました。相変わらずこの人の作品は面白いです。

以下第一巻のネタバレです。

中国に取り残された残留孤児のお話です。
太平洋戦争終戦間際、中国に残された日本人孤児(陸一心(中国名))は両親とも妹とも生き別れてしまいます。人買いに売り渡されそうになったところを心優しい中国人教師に助けられ中国人としてたくましくそして、優秀に育って行きます。工業大工を卒業し中国一の製鉄所に就職しますが、毛沢東が主導した文化大革命の荒波に巻き込まれていきます。日本のスパイ容疑をかけられ労働改革所にて強制労働を強いられます。

って感じの内容。中国の歴史・文化もわかりとても勉強になる本です。

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つづく

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2013年8月31日 (土)

「七つの会議」読感

 池井戸潤、「半沢直樹」を書いている人の本です。NHKの土曜ドラマにもなった小説です。

とても面白かったです。

先のブログにも書きましたが、テレビと小説ではちょっと内容が違います。

↓↓↓以下ネタバレ注意↓↓↓

 営業4課長の冴えない原島さん。不可解な人事で花の営業1課長に抜擢される、まさに青天の霹靂。移動しての仕事は部品(ネジ)の転注、今までお願いしていた業者さんと違う会社への部品(ネジ)の発注だ。そして些細なことから今まで使っていたネジの強度不足を知ってしまう。しかも、そのネジはアルミ合金の特殊ネジで世界の高速鉄道や飛行機の椅子に使われている事実をつかむ。

この事実が社長の耳まで届き、社長が下した決断は

「隠ぺいせよ、そして闇改修」。

会社と自分の生活を守るため隠ぺいと闇改修に手を染める原島さん。

最終的には内部告発で会社は解体してしまいます…。

そもそも強度が足りないネジを作ったのは下請けのネジメーカーか、それともコストダウンを厳命された先の営業1課長の坂戸か?その辺のやり取りがドラマより詳細に書かれて本当に面白かったです。

内部告発した人間、NHKドラマでは原島さん、書籍では○○になってます。

総合的に書籍のほうが面白いです。そして、この本を読んで自分にも心当たりのある人(サラリーマンであれば沢山いるはずです)、要注意ですよ!!

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2013年7月 4日 (木)

「清州会議」読感

「清州会議」あっという間に読みました。

三谷幸喜が書いただけあり面白おかしく戦国時代のワンシーンが描かれてました。すごく面白かったです。

 

以下、簡単なネタバレです。

 明智光秀の裏切りで織田信長が本能寺で殺される。備中(岡山県)で毛利氏との戦い中だった信長の家臣羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)は急きょ和睦を申し入れ、明智光秀討伐に急ぐ(俗にいう中国大返し)。明智光秀を倒した秀吉は信長の後継者を選ぶ会議「清州会議」にのぞむ。

織田家の重臣柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽永秀、そして信長後継者候補であり二男織田信雄、三男・織田信孝が出席し清州会議が始まる。

三男・織田信孝を推す柴田勝家と二男織田信雄を推す羽柴秀吉。いろいろな事があり羽柴秀吉は信長の孫、三法師を推薦することになる。

秀吉の巧みな政治力そして根回しで圧倒的不利な状況を覆し、三法師が後継者なる。

ってな感じの話です。

秀吉の生き方が凝縮して書かれており、根回しの大切さを痛感する本でした。

会社で重要な会議に出席する前に読むといいと思います。

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2013年4月27日 (土)

オウム事件17年目読感

 誰もが知っている某宗教団体幹部、上祐史浩氏が書いた本です。

広報担当として教団の窓口となり、派手にマスコミとやりあっていた彼です。当時、TVを見ながら「頭がいいのにもったいないな~」と思ってました。それもそのはず早稲田の大学院を卒業後当時の宇宙開発事業団に就職したエリートです。そんなエリートがなぜあのような団体にはいり、幹部にのぼりつめ、あのような事件をおこしたのか本当に詳しく書いてありました。

某宗教団体が解散した後、新たな宗教団体を立ち上げるものの、某宗教団体の体質が色濃く残っていることに疑問を感じ、仲間割れする形でまた新たな宗教団体を立ち上げる。今はそこの宗教団体の代表をしているようだ。

変な誤解を受けても困るので詳細は書きませんが、いいことも書いてありました。

一度は読んでみる価値がある本だと思います。

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2013年2月17日 (日)

「日産その栄光と屈辱」読感

 日産の栄光と衰退、ルノーの傘下にはいりゴーンさんの指揮のもと再び栄光を取り戻したノン フィクション。

11代目社長の石原さんが実のならない海外投資(ガラクタプロジェクト)に精力的なり、これに苦言を呈する労働組合とは泥沼の話し合いに…。結局、犬猿の仲だった労働組合の委員長を失脚させ、労働組合が弱体化した後は石原社長のやりたい放題…。

バブルが崩壊し海外のガラクタプロジェクトの資金は回収できず、過剰な設備投資が経営を圧迫する。ときの社長塙さんは自主再建の道は絶たれ提携先を探す。提携先はクライスラー、フォード、ルノー。倒産というタイムリミットまであとわずか、結局ルノーの傘下になり、ゴーンさんが経営の指揮をとる。

ゴーンさんが日産に来てからの飛躍ぶりはご存じのとおり。

ざっくりとあらすじを書きましたが日産にも企業の黒々した部分があったんだな~と漠然と思いました。そして、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の一説を思い出した。

派閥抗争は老朽した国家の特徴である。かれらは敵よりも味方のなかの他閥のほうをはるかに憎む

会社の偉い人たちが派閥抗争に夢中になれば、会社の発展はのぞめない。そんな言葉が当てはまる本でした。

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